コンポスト

「コンポスト」とは、有機物を微生物の力で分解させて作った堆肥のこと。コンポストの容器や、堆肥づくりのことも「コンポスト」と呼びます。
じゅんなま研では、微生物たちの偉大な力を借りて、生ごみをはじめ落ち葉や雑草・海藻など、いろいろな有機物で堆肥を作っています。
こういった身近な「有機物」は、現代の日本の暮らしでは集めて燃えるごみとして処分されているものがほとんど。かつては当たり前のように農地や身の周りの土に還ってきていた有機物の栄養は、ほとんどが還ってこなくなってしまいました。
コンポストをすると、燃えるごみの量を減らせることはもちろん、できた堆肥で土を豊かにすることができます。土が豊かになれば、作物は美味しく、栄養たっぷりに育つのです。 あなたの地域にも、眠っている資源がたくさんあるはず。たのしく一緒に、資源を地域で循環させませんか?

すべての人の暮らしから出る「生ごみ」。有機物の中でも栄養豊富なのが魅力ですが、水分も多いため、腐りやすく臭いが出やすいのが特徴です。リサイクルに手間がかかり、日本ではなかなか資源化が進んでいないのが現状です。このような生ごみの特徴に合わせて、じゅんなま研では2002年から家庭用生ごみコンポスト基材・容器の研究開発に取り組んできました。

私たちがダンボール容器のコンポストを採用しているのは、堆肥づくりで最も難しいとされる水分調整を箱が担ってくれるから。オリジナルのダンボール箱は厚みがある二重構造で、生ごみやコンポスト基材に含まれた水分を適度に保持し発散もする、とても優秀な働きをしてくれます。

また専用基材は生ごみのスピーディな分解を目指してテストを重ね、最も快適に進められるオリジナルの配合を採用しています。長年の研究と実証により、初めての方でも快適に進めやすいコンポストとして多くの個人や自治体の皆様にご利用いただいています。また、2020年からは「ローカルフードサイクリング株式会社」と連携し、トートバッグ型の「LFCコンポスト」の普及も行っています。

じゅんなま研では、活動当初から一般市民向けのコンポスト講座を自治体の皆様とともに開催してきました。
初めての方でも気軽に取り組めるための座学講座や、できた堆肥の使い方に関する実習講座、実践中の堆肥を持ち寄るフォローアップ講座など、ニーズに応じた講座内容の提供が可能です。また、生ごみ資源化の意義や取り組み事例の紹介等、より概念的なニーズにも対応いたします。

畑や庭で落ち葉・雑草を堆肥化するときに役に立つのが「木枠コンポスト」です。材料を野積みしてシートをかぶせたり、コンパネなどで枠を作り投入する従来のやり方もありますが、この木枠コンポストを使うと、攪拌・切り返しの負担がかなり小さくなります。手軽に庭のものを堆肥化したい方におススメです。

樹木は秋になると寒い冬に向けて活動を低下させ、葉っぱを維持するエネルギーが不足し地面に葉を落とします。
落ち葉は風に吹かれて動いて集まり、生き物のお布団やエサに。土や川にいる微生物などによってゆっくり分解され、植物の栄養に変わり、徐々に豊かな土壌になっていく生態系がつくられます。
道ばたの”やっかいもの”の落ち葉も、集めて堆肥化すれば、おいしい野菜や花の栄養になる腐葉土に変身します。

わたしたちの生活排水によって、海藻のアオサが博多湾で毎年大量発生します。干潟の生態系を壊す原因となり、アサリの半数以上が死滅することもあります。アオサを回収し、ミネラル豊富なアオサの堆肥を有機農業に活用することで、野菜をおいしくする栄養循環が実現します。
また、干潟や博多湾の健康を取り戻すため、わたしたちの暮らしから出るごみや排水を見直すことも大切です。じゅんなま研も連携している「和白干潟保全のつどい活動」では、一般参加ができるアオサ拾いを9月~11月に実施しています(アオサのお掃除大作戦)。
※2006年 海藻アオサ堆肥化・農園運営事業(福岡市港湾空港局委託業務)/現在は自主事業として実施。

かつて松林は、地域住民の暮らしの一部として大切な役割を持っていました。 しかし、わたしたちの暮らしが便利になり、松林と暮らしは分断され、いつしか松林には人影がなくなり荒廃していきました。
さらに、北部九州の玄界灘沿いでは、2012年頃から松くい虫による大規模な松枯れ被害が発生し、大部分の松林が消失しました。 砂の飛来を防ぐことができなくなった海沿いでは、道が滑りやすくなり、畑の塩害やサビによる家屋の劣化などが深刻化しました。(2025年現在、その多くが復活しはじめていますが、対策は継続して実施されています。)
松林の保全活動を担う地域団体は地域ごとに複数あり、林内の松葉かきや植林などが地域住民の手によって行われています。じゅんなま研でも松葉の堆肥化や、できた堆肥の利用などによる松林の環境改善に取り組んでいます。
※「2015~17年度 暮らしと松林をつなげる松葉の堆肥化事業(福岡市共働事業/福岡市農林水産局森林・林政課)

コンポストからうじ虫が発生したときはどうしたらいいですか?

ダンボールコンポストの場合、気になるうじ虫はミズアブの幼虫がほとんどです。

ミズアブはハエとは違って成虫になるまでの期間が長いため、あわてないで処理をしましょう。ダンボールコンポストの中身を全部ビニール袋に移し、空気を抜いて2・3日天日干ししましょう。

高温と酸欠でほとんどが死滅します。死滅を確認して箱に移し、投入期間が短い場合は続けて堆肥化を行ってください。

※ビニール袋に移す時は、少し湿気があると温度が上がりやすく虫の処理がしやすい

コンポストから悪臭が発生したときはどうしたらいいですか?

ダンボールコンポストは水分調整をダンボール箱がしてくれるので悪臭の発生はほとんどありませんが、タンパク質類を沢山投入するとアンモニア臭につながります。

臭いが気になる方は魚類の投入を控えめにしてください。発生した時は生ごみの投入を一時中止してよくかき混ぜてください。空気が入ることによって分解が進み、においはおさまると思います。

コンポストには毎日、どのくらいの量の生ごみを入れられますか?

1日平均700g程度までの生ごみを受け止めることができます。

多く生ごみが出た場合は、翌日の投入量を減らしてバランスをとると、臭いや水分量などを快適に保つことができます。

コンポストにはどんな生ごみを入れられますか?
  • 調理くず
  • 食べ残し
  • 傷んだもの
  • 加工食品
  • 肉・魚の骨
  • 魚の骨や卵の殻
どのくらいの期間で堆肥ができますか?

1回の基材で、総量40~50㎏の生ごみを受け止めることができます。

毎日平均300gの生ごみを投入すると5か月間、500g投入すると3か月間、続けることができます。

その後、3~4週間の熟成期間を経て堆肥が完成します。

コンポストはどこに置いたらよいですか?

コンポストは、雨が当たらず風通しの良い屋外に設置しましょう。

また網状の台の上に置き、コンポストの底から水分が発散できるよう通気性を確保しましょう。

コンポストは臭いが気になったりしませんか?

じゅんなま研のダンボールコンポスト専用基材は、初めての方でも快適にご使用いただけることにこだわって基材を開発しています。

コンポストを風通しの良い場所に置き生ごみが分解していれば、臭いが気になることはほとんどありません。

それでも臭いが気になるときは、かき混ぜ不足で水分が多くなっていたり、生ごみが塊のまま入っているケースが多いです。

コンポストに酸素を入れることを意識してしっかり混ぜると、数日で臭いが解消します。

コンポストに虫が発生したら?

コンポストに集まりやすい虫はいろんな種類がありますが、特に、コンポストの周りに産み付けられた卵がコンポスト内に落ち、孵化すると最大2cmほどの大きさのアメリカミズアブになります。

このアメリカミズアブは微生物とおなじ「分解者」でもあります。

そのため、虫が発生したからと言って堆肥づくりが失敗なわけではありません。

苦手でなければ、虫が発生したまま生ごみの投入を続けることもできます。