設立主旨
NPO法人としてスタートするにあたり設立趣意書を作成しました。ちょっと長いですがこれが私たちの活動のスタンスです。
■趣 旨
環境問題が深刻化する中、循環型社会への転換が求められている。近年、企業や行政の取り組みは進みつつあるが、残念ながら、市民生活における循環型のライフスタイルの転換はまだあまり進んでいない。転換が進まない理由としては、規制や義務などが馴染まないことに加え、共感できるライフスタイルのイメージが見いだせないことや、ノウハウや支援団体が身近にないことなどが挙げられる。環境問題の解決には、循環型のライフスタイルの転換は避けて通ることはできず、急務な課題であるといえる。
循環生活研究所は、別々に上記課題に取り組んでいた「やかまし村青年団」「フリーフリーズ(フリーマーケット)」およびコンポスト(堆肥づくり)の研究普及活動を行ってきたメンバーが集まり、平成15年9月より活動を開始した市民団体である。当初より『暮らしに必要なものを地域内で循環させることで享受できる楽しく安全で創造的な生活』を「循環生活」と定義し、これまでの活動を基に、循環生活に興味を持つ市民に、規制や義務によってではなく、進んでやってみたいと思える様々な循環型のライフスタイルを提案してきた。その結果、市民や地域団体、企業、大学、行政などから協力依頼や講演依頼が相次いだ。こうした他団体との協働によって、一団体だけによる研究啓発活動の幅を超え、より広く循環型のライフスタイルを提案することができる。そこで、循環生活研究所では、より他団体が協力しやすい特定非営利活動法人格を取得し、より広く市民に受け入れられる循環型のライフスタイルの調査・研究、普及、支援を目指すこととした。
循環生活研究所が追求する循環生活は、ご近所で顔が見え、ゆっくりと、楽しく、安全で、趣味的で、広がりのある、実践に基づいた、なんとなくシンプルでかっこいいライフスタイルである。特定非営利活動法人の設立により、さらに循環型のライフスタイルの調査・研究、普及、支援を目指し、活動の輪を広げていく所存である。
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