生ごみや落ち葉を土へかえそう!
「コンポスト」という便利な道具を知っていますか。身の回りにある生ごみや、落ち葉や雑草などの栄養は、はたらきものの微生物によって堆肥に変身するのです。栄養たっぷりでバランスの良い堆肥で育てた野菜は、甘みが強くて香り高くみずみずしい。じゅんなま研では、長年の経験を活かし、簡単で楽しく堆肥をつくる方法を普及啓発しています。あなたの地域にも、ねむっている宝物がたくさんあるはずです。捨てるなんてもったいない。宝物を地域に循環させるために、一緒に活動しませんか。
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「コンポスト」という便利な道具を知っていますか。身の回りにある生ごみや、落ち葉や雑草などの栄養は、はたらきものの微生物によって堆肥に変身するのです。栄養たっぷりでバランスの良い堆肥で育てた野菜は、甘みが強くて香り高くみずみずしい。じゅんなま研では、長年の経験を活かし、簡単で楽しく堆肥をつくる方法を普及啓発しています。あなたの地域にも、ねむっている宝物がたくさんあるはずです。捨てるなんてもったいない。宝物を地域に循環させるために、一緒に活動しませんか。
ダンボールコンポストとは、家庭の生ごみをコンポスト基材※に混ぜて分解させ、堆肥を作る道具のことです。生ごみを入れて混ぜるだけで、他には何も加える必要ありません。たとえば4人家族の場合、1日に出る生ごみの量は500グラム程度と言われていますが、2~3カ月毎日生ごみを入れ、その後1ヶ月ほどの熟成期間を経れば、滋養豊かな堆肥ができ上がります。
※平成15年から機材開発を実施。環境に配慮し、初心者でも取り組みやすい基材を開発・提供しています。
生ごみには約90%も水分があり、焼却するだけでもたくさんの燃料を使うため、大量のエネルギーを消費しています。なにより、栄養がたっぷり含まれているのに焼却処分するなんてもったいない。生ごみを堆肥化し、その堆肥を含んだ土壌でおいしい野菜が育ち、食になる。都会でもできる小さな循環を活用し、生ごみを100%活かせる世の中になれば、それまで不要だった“やっかいもの”は地域の宝物になり得ます。また、これまでのゴミ出し・回収・焼却の負担軽減、二酸化炭素CO2の削減、ごみ袋代も減る、おいしい野菜が育つ、いいことばかりです。ベランダに簡単に設置でき、臭いもほとんどないダンボールコンポストがおすすめです。
1.生ごみが生活圏(半径2km)で循環すること
2.技術を身につけた地域の人が伝えること
広範囲でのリサイクルのしくみをつくるほうが、経済的にもビジネス的にも効率が良さそう。しかし、わたしたちは小さなコミュニティではじめることを選びます。身近で、顔が見えて、自分ゴトとして、かけがえのない資源をリサイクルする。そのほうが、たのしく続けられると考えるからです。関心、親しみ、感謝、労力、お金、時間を大切にするわたしたちの活動「ローカルフードサイクリング(LFC)」。そのために、生活圏の半径2kmで循環できて、困ったときにはすぐに相談できる指導者が近くにいる。そんな地域であることがコンポストの継続に必要です。
●主婦が感じる生活圏
●自転車でまわれる距離
●顔が見える
●地産地消の定理
●中学生の行動範囲
半径2km圏は自分ゴトで捉えることができる範囲であると位置付けています。
福岡市東区照葉地区で、日本で初めて「ローカルフードサイクリング(LFC)」事業に取り組んでいます。コンポストをもっと手軽に使ってもらうため、若者がベロタクシーやリヤカー自転車で毎週各家庭のコンポストを回収・交換しています。
木は秋になると寒い冬に向けて活動を低下させ、葉っぱを維持するエネルギーがままならなくなって地面に葉を落とします。落ち葉は風に吹かれてコロコロ動いて集まり、生き物のお布団やエサに。川や土にいる微生物などによってゆっくりと分解され、植物の栄養に変わり、徐々に豊かな土壌になっていく生態系がつくられます。道ばたの”やっかいもの”の落ち葉も、集めて堆肥化すればおいしい野菜や花の栄養になる腐葉土に変身します。
「みどりが丘落ち葉リサイクルの会」とともに、平成15年からまちの落ち葉を集め、できた堆肥でまちに花を咲かせる活動につなげています。
積水ハウスの庭で住まいの中に小さな自然をつくる『5本の木計画』により、四季折々の緑が育ち、実がなっています。落葉の季節、住民とコンポストクルーで落ち葉を回収し、コミュニティガーデンで堆肥化して野菜づくりに活かしています。
わたしたちの生活排水によって、海藻アオサが博多湾で大量発生しています。干潟の生態系を壊す原因となり、アサリの半数以上が死滅することもあります。アオサを回収し、堆肥として陸に戻し、有機農業に活用することで、ミネラル豊富なアオサの堆肥が野菜をおいしくしてくれる良い循環が生まれます。また、干潟や博多湾の健康を取り戻すためには、わたしたちがごみや排水について暮らしを見直すことも大切です。一般参加ができるアオサ拾いを9月~11月に実施しています(アオサのお掃除大作戦:和白干潟保全のつどい活動)。
・平成23年〜 九州産業大学farm3.0と協働で堆肥化し、野菜づくりから加工(ドレッシングなど)まで取り組んでいます。
・平成18年〜 福岡市港湾空港局との協働で堆肥化し、農業試験も兼ねて地域に普及しています。
かつて松林は、地域住民にとって大切な役割を担う暮らしの一部でした。しかし、わたしたちの暮らしが便利になり、松林と暮らしは分断され、いつしか松林には人影がなくなり荒廃していきました。さらに、2012年頃から松くい虫による松枯れ被害が発生。大量の松が枯れました。砂の飛来を防ぐことが出来なくなった海沿いでは、道が滑りやすくなり、畑の塩害やサビによる家屋の劣化などが深刻化しています。福岡市東区で清掃や植林などの松林保全活動を続けている「奈多植林会」や「三苫松林を守る会」のように、じゅんなま研でも松林に放置された松葉の堆肥化や、できた堆肥の利用などによる松林の環境改善に取り組んでいます。
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