持続可能な栄養循環が
わたしたちの生命を支える
身の回りの有機物が堆肥に変わっていくプロセスには、ハッとするような気づきが毎日あります。ふだんは目に見えない微生物、土の変化、野菜の成長や生き物との出会いは、未知のものに触れている感覚にとらわれます。土の中の小さな生命活動は、自分が地球の営みのほんの一部でしかないということを教えてくれるのです。
わたしたちの活動の最大の魅力は、堆肥づくりがもつ教育の力です。こうした活動を通して、移り変わる季節の中で人間が自然と共にあることを実感し、生活スタイルを見つめ直すことができます。
今後、土づくりは教養教育としての側面が見直され、地域や社会の中でその力をますます発揮していくと考えています。地域の農業がわたしたちの健康を支え、堆肥をつくって野菜を栽培する人と、その恵みを享受する人が増えることを心から願っています。
誰でも参加できるローカルフードサイクリングは、持続可能な栄養循環をつくりながら、たのしさの創出と地域の結びつきを高め、さまざまな課題を解決します。持続可能な暮らしを支えるほんものの堆肥・土づくりを追い求め、安心して食べることができる毎日を次世代に伝えることが、わたしたちの使命です。
循環生活研究所